イケメン若頭に愛されて


男の人は私の腕を掴んだ

「お、工藤組の若頭がいねぇじゃねーか。チャンスだな」

男はニヤニヤしながら私を引っ張った


「いや、離してっ!」
「そんな弱々しい声じゃ誰も助けには来ない」


樹さん‥樹さん‥
「樹‥さん‥」
なぜか私は樹さんの名前を呼んでいた


「ははっ、誰かの名前呼んだって助けにはこねぇっ‥ぐはっ!」


< 75 / 94 >

この作品をシェア

pagetop