元カレ
「行ってきます……」
次の日の朝。
亮くんと顔をあわせるの嫌だな、と暗い気持ちで家を出た。
「っ……」
家を出て早々に、最悪の事態が発生した。
「おはよ。今日は、大丈夫なんだ」
「亮、くん……」
家の前に、亮くん。
私は無視して早足で歩いた。
「玲奈っ!待って!」
「……」
「今すぐ止まって!言いたい事があるから」
「……」
無視を貫いても、亮くんは私の後を追いかけてくる。
しつこい……。