元カレ





「行ってきます……」


次の日の朝。
亮くんと顔をあわせるの嫌だな、と暗い気持ちで家を出た。



「っ……」


家を出て早々に、最悪の事態が発生した。



「おはよ。今日は、大丈夫なんだ」


「亮、くん……」



家の前に、亮くん。
私は無視して早足で歩いた。



「玲奈っ!待って!」


「……」


「今すぐ止まって!言いたい事があるから」


「……」



無視を貫いても、亮くんは私の後を追いかけてくる。


しつこい……。



< 107 / 230 >

この作品をシェア

pagetop