元カレ
背筋が凍りついた。
教室の入口には、怖いくらいの無表情でこっちを見てる亮くん。
1番見られてはいけない所を見られてしまった。
『2人でコッソリ密会でもしてんの?』
『違うよっ……違うの……』
必死に弁解しようとした。
でも遅かった。
私は亮くんを怒らせた。
その結果……。
『うっ……』
『え……』
スローモーションのように、ゆっくり倒れていく村田くんの体。
ドサッと鈍い音を立てて、村田くんの体が床に倒れて転がった。
腹部からたくさんの血を流しながら……。