元カレ
この日はとにかく、彼を避けた。
なるべく話しかけられないように。
1人にならないように。
「玲奈」
やっと迎えた昼休み。
友達とお弁当を食べようとしてると、丸川亮が懲りずに話しかけてきた。
当然、私は無視したけど……。
「玲奈、ちょっと来て」
「えっ!!ちょ、ちょっと……!?」
腕を掴まれて、強制的に教室から連れ出されてしまった。
連れ込まれたのは、空き教室。
中に入るとすぐに彼は鍵を閉めた。
「一体、私をどうしたいわけ……?」
この密室でまた私を……。
「また、私を犯すつもり……?」