元カレ
大丈夫かな……。
何事も起こらないかな。
話ってどこでするんだろう。
不安しかない。
落ち着かない気持ちのまま家に帰って、部屋を意味もなく行ったり来たりした。
やっぱ、ついて行けばよかったかな……。
このまま家にいてもあれだし。
裕太お見舞いに行こうかな……。
ソワソワしたまま、時間だけが経過して、
「玲奈ー!ご飯よー」
1階からお母さんの叫ぶ声がした、丁度その時だった。
~♪~♪♪
携帯の着信音。
電話だ……!
「もしもし」
電話に出ると、聞こえてきたのは。
『玲奈ちゃんっ……』
切羽詰まった村田くんの声だった。