元カレ



でもこんな時間に帰ったら、お母さん変に思われるし……。



私は家に帰らず病院に行った。


面会時間が終わるまでずっと裕太のそばにいた。



正直、精神的に壊れてしまいそう……。




「ただいま……」


「おかえり。あら、何かあったの?元気ないけど」


「……何でもないよ」


誰かに縋りたい。
なのに、誰にも縋れない。


相談できる相手が……いない……。



「そういえば玲奈、あなたに荷物が届いてたわよ」


目の前に差し出された小包。



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