君を追いかけて


「杏里!」

久しぶりの再開がうれしくて、つい大声を出してしまった。



「え、香穂?」




「うん。久しぶり!」



杏里は、びっくりした表情を浮かべていた。


そんなにびっくりしないでもいいのに…



「香穂…別人みたいだよ。」



「え?」




「やっぱ、コンタクトにして正解。
ちょーかわいいよ!」



そう言って杏里は、あたしに笑顔を見せた。



「かわいい」なんて、


こんなあたしが、そんな事言われるなんて思ってもみなかった。




「じゃ、いこっか!」




「うん!」


< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop