Everlasting love
闇と光

『お誕生日おめでとう!』

いつからかだろう…
その言葉が私に向かなくなったのは


今日は私、柴崎カレン(15)の誕生日

家に帰ったら父がでてき、私にこう告げた。
「ごめんカレン、今日は何処か好きなとこへ行ってくれ。本当の家族で過ごしたいんだ。カレンならわかってくれるだろ?」
そして私に封筒に入れたお札を渡した。

「わかった」
ちゃんと笑えてたのだろうか…
大丈夫。
昔から笑顔を貼り付けてきたのだから


本当の家族ってなんなのか。
わかっている…
確かに私は本当の家族ではない。

私は5歳の時にこの家に引き取られた。

母は…覚えていない
1番古い記憶ではすでに施設にいた。
父は誰だかわからないそうだ。

そう…母は何人もの男に犯された。
そして運悪く私が出来てしまった。
つまり、私は誰からも望まれずに産まれてしまったのだ。

母はその後、自宅で手首をきって自殺した。
隣の部屋の人が私の泣き声を聞き、不信に思って通報したらしいが、警察が訪れた時にはもう母は冷たくなっていた。

そして私は養護施設へと行くことになったのだ。

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop