Everlasting love
闇と光
『お誕生日おめでとう!』
いつからかだろう…
その言葉が私に向かなくなったのは
今日は私、柴崎カレン(15)の誕生日
家に帰ったら父がでてき、私にこう告げた。
「ごめんカレン、今日は何処か好きなとこへ行ってくれ。本当の家族で過ごしたいんだ。カレンならわかってくれるだろ?」
そして私に封筒に入れたお札を渡した。
「わかった」
ちゃんと笑えてたのだろうか…
大丈夫。
昔から笑顔を貼り付けてきたのだから
本当の家族ってなんなのか。
わかっている…
確かに私は本当の家族ではない。
私は5歳の時にこの家に引き取られた。
母は…覚えていない
1番古い記憶ではすでに施設にいた。
父は誰だかわからないそうだ。
そう…母は何人もの男に犯された。
そして運悪く私が出来てしまった。
つまり、私は誰からも望まれずに産まれてしまったのだ。
母はその後、自宅で手首をきって自殺した。
隣の部屋の人が私の泣き声を聞き、不信に思って通報したらしいが、警察が訪れた時にはもう母は冷たくなっていた。
そして私は養護施設へと行くことになったのだ。