☆俺様のめがね姫☆
「…敦陽ぃ…会いたいよぉぉお……」
───その時だった
「クウっ!!!」
「……えっ…」
…うそ……
まだ10分も経ってないのに……
この声は……
そしてその人が向こうから走ってきた。
徐々ににその人が見えてくる。
「クウ!!」
うそ……
「クウ!!」
「…敦陽っ」
そして敦陽はギュッと私を抱きしめた。
強く…強く…
「俺、またお前泣かしたよ…ごめんッッ」
「…な…んでっ…」
何で…何で……
「…敦陽が謝るのっ…?」
「──え?」
敦陽が私から体を離す。
「…私が…敦陽困らせて…心配かけさせて……本当私…馬鹿だよ……」
涙が止まらない。
こんな自分…大嫌い……