☆俺様のめがね姫☆
辛い…胸がすこぐ痛い…。
「敦陽…こんな最低な私の…心配なんてしないでいいよ…」
私が悪いんだ…全部…全部……
「キスは里沙さんが無理矢理したって分かってる…でも、見たくなくて……ゴメン…ゴメンっ……」
「…馬鹿。クウの馬鹿。」
ホラ。
やっぱ敦陽もそう思ってる……
「俺がお前を心配するのは…お前が大好きだからだよっ……」
そう言うと敦陽は、顔を真っ赤して下を向いた。
「…え?」
…敦…陽……?
「こんな恥ずかしいこと…言わせんなってまじっ…//」
私は…こんなに愛されてたなんて…
気づかなかったよ。
──敦陽。
地味で無口な私を、こんなに愛してくれたのは、あなただけです………
「…ううっ…敦陽ぃっ…ごめんなさい~っ……」
私は敦陽に抱きついた。
それに答えるように、敦陽が強く私を抱きしめる。
「…クウ……」
敦陽の声が、少し…震えていた。
「敦陽…? 泣いてるの…?」
「…うっせぇ…//」
好きだよ…好きだよ…
私はそう、
心の中で何度も呟いた。
「……こんな俺でも…傍にいてくれるか……?」
「……敦陽…」
…愛しい……
愛しいすぎるよ……
「…当たり前だよっ……」
そう言うと、敦陽はまた私を強く抱きしめた。
ねえ敦陽…
この時はすごく幸せだったよ……?
でも…未来って、
本当何が起こるか分かんない……
この時、ずっとこの幸せが続きますようにって、お祈りしとけば良かったね……