☆俺様のめがね姫☆
「あ、ちょっと待って!」
「…もう、今度は何ですかあ!?」
「名前、何て言うの?」
久しぶりだな、俺が女に名前聞くの。
「有沢 紅憂です」
「クウ?」
「…はい」
俯き加減で、頷いた。
「俺は白波 敦陽♪」
「し…知ってますよ!」
「あ、まじで?」
「だって、白波くん有名じゃんっ」
んま―――
有名と言えば有名だな。
ていうか……
「白波くんッて呼ぶの、やめてくんない?」
「え…?」
「敦陽でい―よ。」
メガネを返した。
「んじゃ―ね、クウちゃん」
「へ?…く、クウちゃん…?」