☆俺様のめがね姫☆
「ほら、行くぞ」
「あ、待ってぇっ」
「お前、髪結ぶより降ろしてたほうが似合うし」
「――・・・え?」
髪を結び直そうとしていたクウの手がピタリと止まる。
「し・・白波くんが言うなら・・おろしとく」
「・・・ははっ」
「な、何がおかしいの!?」
俺は、腹を抱えながらクウに目をやった。
「お前今、“白波くん”って言った」
「――・・・・ああ!!!」
クウもようやく気付いたらしく、
口に手を当てる。
「お仕置きだな♪」
「・・・っや、
ご、ごめんなさい~っ」