☆俺様のめがね姫☆
「亜由美、敦陽と付き合ってんのこいつ?」
「そーだよ。
マジ意味分かんね。敦陽はコイツのもんじゃねーのに」
───は?
敦陽は“物”じゃないんですケド・・
「ねぇ、敦陽と別れますって言って。
そしたら返してあげる。」
「え?」
やっ・・
やだそんなのっ
敦陽と別れるなんて嫌っ
黙り込む私に、たくさんの痛い視線。
「何?言えないの?」
「い・・・・・や」
「は?」
「敦陽と別れるなんて・・絶対嫌ですっ」
あー、
言っちゃった・・・
私のバカっ
でも・・・
本当のことだもんっ・・・・
ガンッッ!!!
「ッ!!」
私のすぐ後ろの屋上の扉を、亜由美さんが思いきり蹴る。