☆俺様のめがね姫☆








「・・・・・あ?」

「はっ?」



目をそっと開ける。

私は自分の腕で頭を守っていた。





「お前、反抗する気?」


周りの怒りが最高潮に達した。







「マジ死ねやっ」


ガチャッ





「はあっ・・はあっ・・
────な・・に、やってんだテメェら・・・」






「敦・・・・陽?」



皆の顔が真っ青になる。





「クウ!!
大丈夫かッ!!!?」

私の顔を覗き込む敦陽。

「うん・・大丈夫っ・・
でも何でここが・・?」

「枝音が委員会の呼出しの帰りに、屋上まで誰かに連れてかれるクウを見たって」






し、枝音ちゃん──






「お前ら・・何しようとした?」


「べ、別に何も・・」

動揺する亜由美さん。





「もうクウに近づくな、それと俺にも近づくな」

「ッッ!」





敦陽は私の手を握って屋上を降りてった。






< 57 / 106 >

この作品をシェア

pagetop