☆俺様のめがね姫☆
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「大丈夫?」
階段の裏まで来たところで、
心配でたまらなかったから、俺はもう一回聞いた。
「うんっ・・・大丈夫」
嘘つけ。
手、すげー震えてんじゃん。
「ゴメン。
もっと早く助けられなくてっ・・・」
「っな!
敦陽が謝る必要ないよおっ」
───マジ、こんな自分がムカつくっ・・・
「・・・・・ッ」
俯くクウ。
「どうした?」
頭をそっと撫でてやる。
「敦陽ぃっ・・
ふえっ・・怖かったあっ・・・きゃっ」
俺は思いきりクウを抱きしめた。
「あっ、敦陽!!?」
「ゴメン・・
まじゴメンっ・・・
お前を守れねぇなんて彼氏失格だっ」
「はっ?!
違うって!失格じゃないよおっ」
募る想い───
悔しい・・・・
悔しすぎる・・・・
俺は何回もクウにゴメンと言った。