☆俺様のめがね姫☆
「……会いたい…うう…」
私はそう、無意識のうちに呟いていた。
私は──────
「はい…もしもし」
電話に出ていた。
『クウ!今っ…ど、どこにいる!?』
電話越しに聞こえる
愛しい人の声───
「…ヒック…知らない…工事現場っ……」
涙が止まらなくて、上手く喋れない。
『近くに何がある!?』
「……公園…公園がある」
そして少し間があり。
『分かった!すぐ行く!!そこで待ってて!!』
プツ…プープープ-……
そこで電話は途絶えた。
ゆっくりと携帯を閉じる。
──敦陽、来て……