12月14日
8分ぐらいして、車は慶太の家の前に着いた。
慶太「兄さん、ありがとう。」
管野「おう。あんま毎日飲み過ぎるなよ〜。」
慶太は、管野さんの車から降りた。
管野「さあ、次は、ユリアちゃんの家かな。」
ユリア「あ、はい!!」
そう言って管野さんは車を走らせ出した。
ユリア「あ…、えっと道は……」
管野「ああ、大丈夫だよ。知ってるから。」
(え…まさか……)
私の中にはある人物が頭に浮かんだ。
ユリア「あのっ…管野さんって………どういう職業についているんですか?」
管野「ん?ああ…きっと感づかれていると思うけど…警察官してるんだ。」
心臓が止まりそうになった。
───やっぱり─。
管野「ユリアちゃんとは、5年前ぐらいに何回も会ってるよね?」
覚えていてくれたんだ。
ユリア「う、うん!!!覚えていてくれたなんて…嬉しい。」
目の奥があつくなった。