12月14日
-1時間後-


父「ただいま〜。」


母「おかえりなさ〜い。あ、管野さん今晩は。どうぞ上がってください。」


その名前を聞いた途端ドキッとした。


?「それじゃあ、お邪魔します。」


それから、ふと私の方を見た。


?「あ、ああ…ユリアちゃん。大きくなったね。」

そう言って私の方を見てニコッとした。


?「和人おじちゃんだよ。覚えてない?」

私はさっぱり分からなかった。だが、この人の名前が和人という人ということだけがわかった。

ユリア「うーん、ちょっと覚えてないです。」

和人「ははは(笑)まあそうだよね。ユリアちゃんと会ったのは13年ぶりぐらいだからなあ。」


母「あら…もうそんなにたってます?」


和人「そうだな…いつかまた晴人と慶太も連れて食事でも行こうか。」


───へ…?


母「ええ、もう2人とも立派な大人になっているでしょうね〜。」

そう言ってお母さんが笑っている。

え?慶太…晴人…………??


和人「そうだな…晴人はまだこの町で警察官してる。慶太は今大学院に通ってる。」


あ、やっぱり──。


母「2人とも立派になられたんですね。そういえばもう慶太くんとはまるっと13年会ってないし、晴人くんとも5年会ってないですね。良かったら近いうちにみんなで食事行きましょ♪」


え…!!


和人「ああ…晴人も慶太もユリアちゃんを見てあまりに美人になっているからきっと驚くと思う。ユリアちゃん、うちの息子で良かったらいくらでもやるぞ…ハハハ(笑)」


──えっ…私小さい頃に2人と会っているんだ。


母「ちょ、ちょっと!!変な冗談やめてくださいよ〜(笑)」


和人「ああ悪い悪い(笑)」


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