12月14日
それから今日の夜はちょっとした宴会のようになった。
酔った和人さんが私に絡んでくる。
和人「ユリアちゃん、うちの上の息子の写真を見せようか。イケメンだぞ〜(笑)」
ユリア「は、はい!!」
そう言って見せてもらった写真。
──管野さんが写っていた。
管野さんが警察官の礼服を着て、家族で写っている。
和人「かっこいいだろ〜。」
ユリア「は、はい!」
思わずそうこたえてしまった。
和人「これは和人が警察官になった時、警察学校の入校式で撮ったんだ。もう7年前の写真だけどな(笑)」
ユリア「そう…なんですか…」
和人「紹介しようか?(笑)」
ユリア「あ、いや、まだ未成年なんで…」
和人「連絡先を渡すぐらい大丈夫大丈夫♪」
そう言って和人さんはメモを出して管野さんの電話番号を書いたものを私に渡してきた。
ユリア「あ、いや…えっと……」
和人「大丈夫!ちゃんと晴人にも言っておくから。」
それでもつっかかるところはあるが、一応頷いて、貰っておいた。
ついでに、私の携帯番号も聞かれた。
それから1時間程して、和人さんは帰っていった。
私は、嬉しいようななんだか悪いような、複雑な気持ちだった。
だが、今日この話を聞いて、こうして管野さん達と出会ったことが偶然ではなく、必然のような気もした。