あの頃に戻れるなら〜記憶〜
そう、言ったのだった。

。。。父さん……。
私はお父さんの背中が少し小さく見えた気がした。
何だか…このまま父に会えない気がしたから…
出発する前に父は私に妙に優しかった。
いつも、無口で短気ですぐ怒る父。
だけど本当はね、子煩悩で子供になるとすごく神経質になっていたんだ。
その優しさがわからなかった私は本当にバカだったと、記憶の中の父を思い出しては後悔してしまうことがあるんだ。
あぁ、『後悔だけはするなょ。』と父がずっといていたのになぁ…
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