続・生意気毒舌年下男子
「………」
しかし二瑚は、受け取ろうとしない。
ただ真っ直ぐと、お皿を貫いてしまいそうな視線を向けるだけ。
「二瑚……?」
「……いらない」
「え?」
「良い、いらない」
二瑚はボスッと枕に頭を乗せ、布団を頭まで被ってしまった。
あたしのベッドなのに…図々しいなぁ。
まぁ、二瑚らしいけど。
あたしは二瑚の気に入らなかった部屋を見渡した。
前のあたしの部屋は、シンプルだった。
カーテンは模様のない深い青色。
壁には女子高校生らしいアイドルのポスターなどは貼っていない。
ぬいぐるみも飾っていない、女の子らしくない部屋だった。
だけど今は。
カーテンはビビットピンク色。
床には薄ピンク色をしたハートの形のマット。
本棚や机、枕元にはカラフルな兎のぬいぐるみ。
壁には大きなトイプードルのポスターを貼って見た。
変、かなぁ……?