男っぽい女の子の恋愛事情。
「新入生のみなさん______」
おいおい
校長ハゲすぎだろ
私は笑いを必死にこらえながら話が終わるのを待った
「______ではこれで入学式を閉じます。
生徒の皆さんは教室に戻ってください」
あー、やっと終わった
萌と喋りなから教室に戻る最中もキャーキャー騒がれて大変だった
「じゃー、簡単に自己紹介して______」
あー、早く帰りてぇ
ぼーっと前に座る萌の髪を見る
綺麗だなぁ……
「おい、次お前だぞ」
「った!」
急に優に頭を叩かれる
「早くしろ」
って、もう順番が回ってきたのか
「天野凛。よろしく」
私はそう短くいい、椅子に座った
「おい、もっと愛想よくできねぇのかよ」
隣から聞こえる不満気な声
「これが普通だし」
私はジロっと見ながら答える
「普通じゃねぇだろ」
「立花萌。よろしく」
「ほら」
ちょうどいいタイミングで萌が自己紹介をしてくれて私が有利になる
急に不利になった優は「凛も萌も普通じゃねぇんだよ」とブツブツつぶやきながら前を向いた
ふんっ
普通じゃないのはお前だっ!
「じゃ、今日はこれで解散だ
また明日な!さよーなら」
あ…ほとんどの人の自己紹介聞き逃した
ま、いっか
もう帰れるし
私は萌と玄関へ向かった