男っぽい女の子の恋愛事情。
校門を出て、萌と別れる
「…って、なんでついてくんのよ」
私はガバッと後ろを振り向く
「はぁ?俺の家がこっちだからに決まってんだろ」
明らかに苛ついた声を放つ優
「はぁ?んじゃなんで後ろについてくんだよ!」
「別についてってるわけじゃねえんだけど」
「あっそ!」
私は自分が不利になったのに気づき、慌てて歩き出す
それに続いて聞こえる足音
「あ…優は部活どうすんの?」
私は顔だけ後ろに向かせて歩きながら聞く
「バスケやるけど」
「あー、まじか」
私は前を向いて言う
「なんだよ」
「なんでもねーよ」
部活の時間まで優はといっしょとか萎えるわ
「あ、まなちゃんだ!」
私は家の前にいた、若い女の人を見つけ駆け寄った