男っぽい女の子の恋愛事情。
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「「「ありがとうございました!!」」」
部活が終わり、更衣室へ行く
てか結局顧問来なかったし
どーなってんだここの先生は
着替え終わり、私は先に着替えが終わった萌のところへ走る
「萌、お疲れ」
「凛、お疲れ!かっこよかったよ〜!」
「そりゃどーも」
私と萌はそんな会話をしながら体育館から出る
「「「きゃーーー!」」」
なんだなんだ!?
体育館を出たら、ものすごい人が集まっていた
「はぁ……」
いつまで付きまとうんだよ
これじゃ帰れねーじゃん
ギャーギャー騒ぐ人たちをシレッと睨む
萌もはぁっとため息をついた
「あのー、通して?」
………。
私の声は黄色い声に負けて全然聞こえない
「あのー…あのー!」
声を大きくしても全然聞いてくれない
困った…
いっちょぶん殴っていいかな?
「おいお前ら覚悟し「邪魔なんだけど」
は?
誰だお前
と思って体育館のドアを見たら、肩に鞄をかけてダルそうに立つ優と、苦笑いする翔也がいた
「優…」
「なぁ、邪魔って言ってんの、聞こえないの?」
優の低くて少し枯れた声にびびった人たちはズザザザッと道を開けた
ふう、これで帰れる
私はスタスタと先に歩いて行った優の後を追った
校門で萌と分かれ、優を走って追いかける
「優!さっきはありがとな」
やっと追いつき、隣に並びながら言う
「別にお前のとこ助けたわけじゃねぇし。帰れなかったから言っただけ」
「んな!?」
なんだコイツ〜!
どこまで性格わりーんだよ!
「あっそぉ!
そりゃすみませんでしたねぇ〜!」
私は嫌味たっぷり言う
「ほーんとマジ迷惑。
やめてほしいね、ああゆうの」
そう言って意地悪い笑みを浮かべて私を見る優
くそーーー!
イラつくー!
「だあぁぁぁぁぁ!」
「な、うっせぇよ!
いきなり叫ぶな!近所迷惑だ」
優に怒られたけど、私はスッキリ
「じゃあね、優くーん」
いつのまにか家の前にいて、また嫌味たっぷりに言ってやる
「じゃあね、人気者の凛ちゃぁん
また明日から大変だねぇ」
うざぁ!
私が怒って睨み付けると、優はふんと鼻で笑って家に入っていった
口では、優には勝てそうにないな…
「ただいま〜…」
私はガックリしながら家に入った