男っぽい女の子の恋愛事情。
ガラッ
そんなことを考えていたら不意に教室のドアが開いた
みんなにつられてそっちをみると_____
「…げ……」
「あ、おい、今げって言ったろ。」
私の幼なじみ、高野 優 - Takano Yu - がいた
「なんだよ。
別に何言ったっていいだろ」
「あぁそーですねぇ。
凛の言う通りでしたねぇ」
「あぁ?」
嫌味ったらしく言う優に、少しキレてしまう私
あー、情けない
こんな奴に敵意をむき出しにするなんて
「はいはいストップ」
そう言って私たちの間に入ったのは
「翔也、邪魔すんな」
小学校から一緒の優の親友、栗原 翔也 - Kurihara Syoya - だ
「まぁまぁ。
入学式早々目立っちゃってんぞ?」
「んなの朝からだよ」
朝から突き刺さるような視線我慢してんだよ
「あー、わかったわかった。
とりあえず座れ」
翔也にそう言われ、しぶしぶ席に着く私