男っぽい女の子の恋愛事情。
ガラッ
パンパンッ
っ!?
教室のドアをかけるなり聞こえてきたそんな音
「凛様、誕生日おめでとう!」
それはいつも騒いでいるやつの手に握られていたクラッカーの音だった
あらあら、可愛く黒板を飾っちゃって
正直、みんなに祝ってもらって嫌な気はしなかった
ていうか、逆に嬉しかった
プレゼント押し付けられたのは困ったけど
私は「ありがと」と少し笑いながら席に着く
「相変わらず人気者ね」
そう先に来ていた萌がいった
「……まぁ」
「ま、本当に誕生日プレゼントを貰いたい人は別にいるんでしょうけど?」
ふふっと笑いながらこちらをみる萌
「…うざ」
私はそう小さくつぶやき机に顔を伏せた
「あんたも本当に口悪いわね」
萌のそんな言葉が聞こえてきたけど私は無視して眠りについた
_________キーンコーンカーンコーン…
……ん?
「凛、いつまで寝てんの。
HR始まるよ?」
気づけばもう朝のHRの時間だった
ガラッと入ってくる久しぶりの登場のクソ教師こと、高橋将也
そのままスタスタとこちらに歩いてくる
なんだ?
「はい、天野凛さん。
誕生日おめでとう」
そう言って渡されたキレイに包まれた小さな箱
「ど、どうも」
教師がこんなことしていいのか?
とこ思ったけど私は素直に受け取った
「じゃ、HRを始めるー」
クソ教師はもう何もなかったような顔をして教壇に立っていた
プレゼント、これで何個めだよ
私はそんなことを思いながらも袋にしまった