よわむし恋愛バトン
バトン1
部活と君と
チャイムがなり、長かったLHRがやっと終わりを告げる。
皆がまばらに席を立っていく中、私は1人机に突っ伏しながら豪快に寝息をたてていた。
呼吸をするたび、邪魔で上げていた前髪がパラパラと顔に落ちてくる。
けど、私にはそんなの関係ない。
机と、この暖かい太陽の光があればそれで…
心の中でブツブツと呟いていたとき、ふいに頭にガンッという衝撃が襲う。
「~…ッ!!?」
余りの痛さに飛び起きた私は、目をぐっと細める。
い、痛い…
何故かズキズキとする頭を右手で押さえながら、私は目の前の人影をキッと睨み付ける。
私は寝起きに弱い。
半開きした目に映ったのは
「おーおー、怖ぇなぁ。」
私を見下ろしながら呆れたように笑う、