よわむし恋愛バトン
「最っ低…!!私が中々起きないの知ってるでしょ…?!」
私は小さい頃から、一度寝ると中々起きない。
それは圭太も知ってるはずななのに…!!
憎悪を込めた目で、キッとケイタを睨み付ける。
指輪をはめた手で殴ったにせよ、絶対手加減してないでしょ…?!
私、一応か弱い女の子だよ?!
いまだズキズキと痛む頭を大袈裟に押さえながら、私はわざと顔を歪める。
いつも、何があっても謝らないケイタ。
今回は絶対謝らせてやる…!!
ニヤニヤと心の中で悪魔の笑み浮かべていたとき
「ぁー、悪ぃ悪ぃ!…でも、てめぇも約束破ったよなぁ…?」
そう不適に笑うケイタに、私は再度首をかしげる。
約束……??
ヤバイ、全然思い出せない!