よわむし恋愛バトン



一人悶々とする私に、ケイタは軽くデコピンをお見舞すると



「昨日言っただろ?」



呆れたように溜め息をつくケイタ。



「ほぇ……??」




私がそう間抜けな声を漏らせば、ケイタはさっきより更に強いデコピンを繰り出す。



「ったく…俺、昨日お前に「サッカー部のマネージャーやってくんねぇ?」って頼んだだろ?」




その言葉に、私は数秒フリーズする。




昨日…



ケイタが家に来てご飯食べて、眠くてベットにダイブして…



「あれ?いつそんな事言った?」




昨日の記憶を辿るも、全然心当たりがない。



ホンとにそんな話したの…?



スッと疑い深い目でケイタを見れば、ニコッと黒いオーラをまとった笑顔が返ってくる。



はい、ゴメンナサイ…。



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