秋の香りのコロン
そういえばそんな歌詞があったけ
いくらか心に余裕ができた
乱れた息を整えながら
勝手に動く足が僕を向かわせたのは
あの子の家の前だった
行ってこいよって
心の何処かが言っている
確かにそうだ
僕の来たかった場所は
落ち葉の絨毯のうえじゃなくて
季節を感じさせないこの場所
深呼吸を一回すると
一端、スタート位置からはずされていた僕がもう一度スタート位置に戻された気がした
スタートの合図がかかった
その瞬間
僕の心に吹いた風
それは
秋の香りがした
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