ニセ笑顔【完】







まぁ、族は入ってねぇけど。と付け足して。






「どっちにしても同じだ」







お前と私は、一般人と殺し屋。








“格”が違う。









「殺し屋にはかなわねぇのは知ってるさ。でも、殺し屋も人間だろ。可能性は0じゃねぇよ」








首に日本刀が当てられ、1cmでも私が動かせば死ぬという状況でこんな呑気なことを言ってるやつは初めて。









普通は怯える。









やはりこいつは馬鹿だな。








「その前に今ある状況を知るのが先決」








グッと顎に日本刀を突きつける。







真っ赤な血がツーっと日本刀に流れる。










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