ニセ笑顔【完】
「・・いつか、此処に帰ってきたら言うつもりだからそれまで誰にも言わない」
「・・それも約束なのか?」
「これは今私が決めた事!」
「あ?」
「ふふ、楽しみだなぁ。」
マスターは画面に向かって優しく笑った。
いつか・・・
いつか、詩兎ちゃんに言ってあげるの。
ーー「・・んじゃ、私達の所に来たら――――って言ってあげる。」
ーー「それは世界一嬉しい言葉ですね」
“おかえり”って。
end