ニセ笑顔【完】
当たり所が悪かったのか、力を入れ過ぎたのか、お母さんはびくとも動かない。
私は救急車よりも・・・護たちを呼んだ。
「護っ・・護っ!!お母さんが!!」
すぐ、護たちがきてくれて事情を話すとバツを悪くしたような顔をして私に言った。
「これは、誰にも言うなよ。もし、警察が来たら何も知らないっていうんだ。最悪の場合、俺がやったっていえ。此処は俺が片付けるからお前は倉庫へ行け」
そう言われて、豹族の人たちと倉庫へ行った。
お母さんが、今でも、どこにいるかわからない。
帰って来た護に駆け寄ると
「お前の家は今日から此処だからな」
と言われただけ。