ニセ笑顔【完】
私達が笑いあった数日後、ことは起こった。
「じゃじゃーん!豹族から世界一を取り返しにきた」
それは、元世界一だった将走という族だった。
「お前ら、懲りねぇなぁ」
蓮がそういうと将走の総長が、
「いや・・お前らに勝つのは簡単なんだよ。だけどなぁ・・お前らには最恐の最終兵器がある。そいつをお前らから離させるか、殺さなきゃ世界一にはたてねぇんだよ」
「ソイツ・・?」
「そう、そいつ・・若津詩兎。お前」
将走総長にビンっと指を指された。
「・・・なるほどね」
口を開けたのは護だった。