ニセ笑顔【完】









「お前らにとって俺らは朝飯前で最強といわれる詩兎を殺せば本当の世界一になれるってわけか」









「そうそう」







「・・俺はともかく・・下っ端や水津達を舐めんなよ。最強なのは詩兎だけじゃねぇってこと示してやる」









「いい意義だね、でも・・結局は、詩兎に助けられるんでしょ?所詮口だけ、馬鹿な集まり」







私は2人の会話を黙って聞いていた。







それに・・と続けて将走の総長は続けた。









「・・詩兎も呆れてるでしょ、コイツラ弱くて自分のためにならないし・・何より、・・可哀想だ。」









「んだと?」








将走総長に一番反応したのは永遠だった。









「だって、本当の顔を見せてないんだもん。詩兎に。それ、本当の仲間っていえる?ねぇ、詩兎ちゃん、ホントは知ってたんでしょ?こいつらの気持ち。本当の気持ち。邪魔な存在だってこと」











ね?っと私を追い詰める将走総長。









コツコツと寄ってくるので私は後退りをする。












「・・違う」












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