ニセ笑顔【完】
倉庫から出た私は商店街の裏道を歩いていた。
どのくらい歩いただろう・・もう空は日が沈み、暗くなってきていた。
近くのブロックに座り込んで空を見ていると
「なぁ・・豹族、負けたって」
横から声がしたと思うとシュッと首に光が突きつけられた。
・・か・・たな?
「・・お前、反応早いな。」
私のどこを見たんだろうか。
私は動いてない。
なのに、・・どうやったら反応が良いと分かるのか?
「お前・・最恐になりたいか?」
「・・えっ・・?」
これが、私の殺し屋の原点。
ナルとの出会いだった...。
~過去編~ fin