ニセ笑顔【完】
護の決意
護side
詩兎が捕まって約2年、俺は地元の公務員…市の職員に勤めている。
有給休暇を取ってある場所に来ている。
そこは……
警備員「入りなさい」
痩せた頬、隈、折れそうな腕…見違えるほど変わっていた。でも唯一あの俺を鋭く見る目は変わっていなかった。
ーーカタン
「ひ、久しぶり」
「今更何」
そこは、留置所…詩兎と面会をしにきたんだ。
目を伏せながら言うので俺の顔を見たくない、そう感じると胸が少し痛んだ。
「謝りにきた」
俺はためらい気味に言うと詩兎の目が少し開いた、気がした。