ニセ笑顔【完】
「私、・・・先輩と一緒に居たいんです。」
「残念だけど、そういう理由でくっついても困る。邪魔なだけだし」
そう言って私はアパートの階段を上がって行った。
「せ・・・んぱい!!・・じゃ・・じゃぁ!私と・・ゲームしませんか?」
私の部屋の前までついてきた川田。
「もう私は、アンタを信じない。そう決めたから」
そう、貴方を信じない。
・・人間を信じないと決めたから。
そう言うと悲しい顔をする川田。
「・・先輩!信じなくてもいいのですけど、・・でも、ゲームはしてください。これは私と先輩のけじめ・・です」
「・・けじめねぇ?」
「・・私が負けたら、
先輩は私を殺してください。
でも、私が勝ったら
私と一緒に警察に行きましょ?」