ニセ笑顔【完】
「賭けに勝てたら別に殺してもいいよ」
その時は、既に、あいつらは殺し終わっている筈だから。
「でも、川田美菜子16歳。その川田美菜子に負けたら?お前は素直に警察に行くんだ?」
そう言ってまた自前の日本刀を磨き始めた。
「その場合は、・・助けてくれるでしょ?ナルが私を殺すために」
「さぁな」
「これだから気分屋は嫌いだ」
「これ以上、俺の悪口を言うと殺す。・・にしても、お前は隙だらけだな。俺の所に来て殺されるという危機を持たない。だから、刀を持ってこないのだろう?」