風紀委員長のとある事情
*5月 ~出会い~*





5月の爽やかな朝。雲一つない晴天。
白華学園2年A組の教室。



少し開いた窓から優しい風が入ってくる。

その風と共に体育館から運ばれてくるマイクを通した声。




そんな声に耳を傾けずに甲斐原詩織は目の前の本の字をつらつらと脳に運んでいた。





「___風紀委員長からのお話です」





司会の女子生徒の声。


今時、白華学園では毎週火曜日に朝会を行っている。




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