風紀委員長のとある事情





前に止まった赤い車から急いで降りてきたお母さんは詩織を強く抱きしめ、詩織の耳に聞こえるお母さんの心臓の音は異常に速かった。




戸惑う詩織の手を握って、詩織が来た道を戻っていく。





走るお母さんの高いヒールの音が頭の中でずっと響いた。




戻っていくと、目の前に広がったのは信じられない光景だった。






さっきまで居たおばあちゃん家が炎で覆われていた___






< 20 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop