幕末の恋と花のかおり【完】
第五章
そして、お昼すぎ。
私は平助くんとの約束で、甘味処へ行くことになった。
「今日行くのは僕のおすすめのお店だから!!」
メンバーは十番隊組長 原田左之助、八番隊組長 藤堂平助、二番隊組長 永倉新八、そして 十一番隊組長 松田花織。
肩書きはなかなかのものだが、実際は単なる四馬鹿だ。
「あ、花織着物きないのか?」
「着ないよ、左之さん」
花織は長い髪の毛を一つにしばり、袴を履いて男装をして生活をしている。
女だと幹部以外にバレないためだ。
屯所をでて数分後、平助くんおすすめのお店についた。
「汁粉一つと団子五本!」
「じゃあ、俺は餡蜜で。」
「僕はお汁粉ください」
「自分は、みたらし団子三本で」
一番最初のすごい量を頼んだのはが永倉で、その次が原田。
そして、その次は、それぞれ平助と花織である。
人前で、花織は一人称を自分とした。
そんな男のようにする生活にも次第になれている。