幕末の恋と花のかおり【完】
「はい」
山崎さんは静かに返事をした。
「明日の夜に任務を行う。
それでは、解散。」
土方さんのその声で、みんなは部屋を出て行った。
私と山崎さんは、一緒に山崎さんの部屋で打ち合わせをした。
ひと通り話し合いをしたあと、
「よろしゅうな、花織。」
話し合いのときの真剣な雰囲気とは一変して、ニッと愛らしい笑顔で山崎さんは微笑んだ。
その笑顔をみて、胸の奥でなにか弾ける音がした。