幕末の恋と花のかおり【完】


そんな会話をしてるうちに浮かんだ疑問を聞いた。



「あの...。芸妓って、舞出来ないといけませんよね? 私、長唄くらいしかできないんですけど…。」


「平気だよ。 長唄ができるのなら十分よ」


桜は微笑んでくれた。

小学生のころに習っていた長唄だが、まさかこんなところで役にたつなんてそうぞうしたこともなかった。


未来なんて想像出来ない。
だから私は今を必死に生きる。

今日の仕事、頑張ろう……。







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