幕末の恋と花のかおり【完】


斬りかかってくる人を次々と斬る。

ようやく全員斬り、次の部屋に行こうとした時だった。


「ゴホッゴホッ…!」


後ろから咳き込む声が聞こえ、振り返った。


「沖田さん、血が…!」


沖田が咳き込むと同時に彼の口から血が出た。


労咳……。

それは元いた時代にもよく伝わっていた、沖田総司の命を奪う、恐ろしい病だった……。





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