幕末の恋と花のかおり【完】



「ねぇ…。なに、してるのかな……?」



振り返るとそこには沖田がたっていた。



吉田は驚いたのか、手を押し付ける力を緩めた。



その隙に花織は吉田から離れた。



沖田は刀を抜き構えたのだ。平晴眼に。



「君の相手は僕がする。花織ちゃんに傷をつけたら許さないよ」



すると、吉田は口元に笑みを浮かべ呟いた。



「望むところだよ、沖田総司。」








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