如何にして、コレに至るか

あるいは、自分だけのことならば、既に発狂していたかもしれない。

しかしてそこに、宮本さんという存在がいるからこそ、私は我を忘れてはいない。

彼への心配。大丈夫かと言う不安。
そんな想いが、泣きたい気持ちよりも上位にあるんだ。

私は既に、何かをされた。
彼は既に、何かをされているのか。

される前なら、注意喚起どころか、事の元凶を警察に突き出し、阻止出来る。

『俺にも、付きまとっていた』

「出なきゃ……」

彼が、何かをされる前に。

私のせいで、彼が傷つく前に。

「必ず」


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