遊園地は眠らない
___ザザッ キィ


『お客様にご案内いたします。先ほどからこのゲームは、途中退場はできなくなりました。最後までご遊戯をお願い致します。入り口付近にはガードマンの夢くんを配置しております。皆様が勝って賞金を手にするか、それとも私が負けるかのどちらかです。それでは、引き続きお楽しみください』


また音楽が大きくなった。

耳をふさぎたくなる。


うるさいっ。


「まさか・・・」

駿が隣でつぶやいた。


力なくそちらを見ると、考え込むように眉間を寄せている。
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