遊園地は眠らない
真ん中の道を迷いながら歩いてゆく。

先ほどとそんなに違っては見えないが、若干暗い。

思ってもいない時に自分の姿が映り、悲鳴をあげそうになる。

遠くに部屋らしきものが見えるが、一向にそこに近づかない。


そして・・・またあのソファの部屋へ戻ってくる。


「左かよ」

地面をドンッと足で踏み鳴らす雅哉。

イライラしたように舌打ち。

「雅哉」

「あ?」

「少し休もう」

駿がソファに腰を降ろした。
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