遊園地は眠らない
藤森さんはゆっくり立ち上がると、そのまま窓の方へ行った。

振りかえって、ぼんやりとそれを見る。

「辛いわね」

腕を組んで外の景色を見る。

「・・・」

「あなたを含めて7人いた友達が、これでもうふたりになってしまった。それもたった数時間で」

「はい」

うなだれる。


私だって信じたくない。


でも、実際に起きてしまった。

自分がこんな超常現象を体験するなんて思ってもいなかった。

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